日本舞踊の稽古をつけていただいてから、早いもので今日で3か月。
2週に一編のペースなので、6回目の稽古が終了しました。
数々のダンス教室では先生と生徒の失笑を爆買いしていた僕が、舞踊の稽古ではどうなっているのかということを、書いていきたいと思います。
結論から言うと、ほぼマンツーマンで教えて頂いているので、ゆっくりじっくりと同じ個所を何度も何度もさらえるので、こんな僕でもなんとかお稽古についていくことができています。
これは、ついたお師匠が本当に素敵な方だったという幸運に賜ったということです。
ダンス教室で味わった恥ずかしさや気まずさはほとんどなく、文字通り手取り足取り、時間をかけて教わっています。
しかし、だからといって日本舞踊が簡単かと言えば全くそんなことはなく、正直舐めていたと言わざるを得ません。
ダンスは身体だけを動かすものだと思いますが、舞踊に関しては、扇子を持ったり浴衣の袖を扱って動かなければいけなかったり(裾の扱い方も、シーンによって微妙に変わります)、踊りに付随して様々な小道具や衣装の扱いが加わり、毎回頭の中は大パニック。
幸いなことに、曲のテンポがそこまで速くないので、ひとつひとつの手を時間をかけて覚える事でついていけるようになることはなるのですが、
今習っている曲は「松の緑」という有名な長唄。なんでも、名取りの試験曲になっている基本と技術のベースが沢山詰まった曲なのだそうで、
とにかくピタッと止まるキメのポーズをとる箇所が多く、神経を使うのです。
そして、その姿勢がなんともキツイ。運動不足の人は太ももがパンパンになります。
見てみると、なんともないのです。なんともないポーズに見える。でも、やってみると、太ももが千切れそうになる。
逆に、師匠に注意されるような綺麗なポーズを取れないときは、太ももが全然辛くない。
これは面白い発見でした。
お客様に見せる綺麗なポーズは、決まってコチラの身体はキツイということ。
キツくなければ、汚いポーズをとっているということなんですね。
踊りは、些細な身体の使い方で優雅にも下品にも見えるということを学びました。
来年は舞台で踊るということを目標に、どんどん振付を覚えている最中です。
これがひとり芝居にもどのような影響を与えてくれるのか、それも楽しみで仕方ありません。
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